《日本古典への招待》古事記 前期講座 第1回~第7回【全15回】
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オンライン講座「古事記」◇講師 多田 一臣◇ 前期講座

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11,550円(税込み)

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2025/04/01~2025/09/30

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 ※講座視聴可能期間:2025年4月1日~2025年9月30日

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商品詳細

【『古事記』を読む】

  『古事記』は、『日本書紀』と並ぶ古代の歴史書だが、その性格は大きく異なる。
国家の歴史書であることを標榜する『日本書紀』とは違い、『古事記』は宮廷の歴史書として の性格をつよくもつ。天上の世界から地上の世界へ、アマテラスを始原とする皇統が、天 孫降臨以後、どのように継受されてきたのかを、『古事記』は宮廷の歴史として語ろうと する。
しかも、一個の物語として語ろうとする。それゆえ、『古事記』には、高い文芸性 が現れている。
この講座では、『古事記』の文脈に即しながら、『古事記』を文学作品と して読んでいこうと思う。
民俗学の視点も導入しながら、古代の人びとの世界像がいかな るものであったのかについても言及したい。
『古事記』は、こんなにおもしろい!

【講座カリキュラム:前期講座】

〇第一回 『古事記』の成立と「天地初発」

 まずは、『古事記』とは、どのような歴史書であったのかについて、お話ししたい。『古事記』の成立事情、フルコトブミとしての『古事記』の意味、『日本書紀』との違いについて触れた上で、なぜその成立が元明天皇の時代であったのかについて、述べていく。それに続けて、『古事記』上巻冒頭の「天地初発」の記事を見ていく。混沌の中から天と地とが分かれ、そこからさまざまな神が出現するところまでをながめていく。

〇第二回 黄泉国神話 アマテラスとスサノヲ

 神々の最後に出現したイザナキとイザナミは、国生みを行い、さまざまな神を生む。火の神を生んで、身を損なわれたイザナミは黄泉国(死者の世界)へと赴く。イザナキは、後を追うが、ついには黄泉国との絶対的な断絶が生ずる。以下、イザナキのミソギによって、アマテラス、ツクヨミ、スサノヲの三貴子が生まれた次第をながめ、アマテラスとスサノヲの対立、アマテラスが「天岩屋戸」に隠り、世界が闇に閉ざされるまでを見ていく。

〇第三回 スサノヲの出雲降臨とヤマタノヲロチ退治

 高天原に混乱をもたらしたスサノヲは、地上世界に追放される。スサノヲは出雲の地に降り立ち、そこに毎年やって来て、犠牲を要求するヤマタノヲロチを退治する。スサノヲは、犠牲となるはずだったクシナダヒメを妻とする。ヤマタノヲロチを「八入折の酒」に酔わせることが、ヲロチ退治の一つの眼目になるが、そこから、古代の酒造りが、どのようになされていたのかについて、やや踏み込んだお話しをしてみたい。

〇第四回 大国主神の物語

 大国主神は、出雲神話の中心となるべき神である。大国主神には、「大黒様」の歌でよく知られた因幡の白兎の話がある。ここでは、それを話の糸口としながら、根の国の主宰神となっているスサノヲの娘スセリビメを妻とする次第を見ていく。根の国に赴いた大国主神が、スサノヲからさまざまな試錬を課されるが、それらを克服し、スセリビメとともに、地上世界(葦原中国)に逃れて、その支配者になるまでをたどっていく。

〇第五回 国譲りと天孫降臨

 大国主神は、地上世界(葦原中国)を平定してその支配者となるが、一方、高天原の神々は、その地上世界にアマテラスの子孫を降臨させて、その新たな支配者にしようとする。地上世界の支配権を、譲り渡すよう大国主神に迫ることになるが、それを「国譲り」と呼ぶ。ここでは、その「国譲り」の結果、地上世界に降臨したホノニニギとコノハナノサクヤビメとの婚姻、その間に生まれた海幸・山幸の物語について見ていく。

〇第六回 神武東征から即位へ人

 ここから、中巻の世界になる。山幸の子、ウカヤフキアヘズの子が神武天皇になるが、その神武が日向の地から、東へと向かい、ついに大和の畝傍の白橿原宮で即位するまでを 見ていく。これを一般に神武東征と呼ぶが、なぜ東へ東へと向かうのか。その理由を考える。即位後、神武は、三輪山の神の娘イスケヨリヒメを皇后とするが、神武の崩御後、皇位継承争いが起こる。そこから、近親婚の禁忌の問題、また皇后の地位がもつ意味を考える。

〇第七回 崇神天皇と三輪山神話

 第十代の天皇である崇神天皇と三輪山の神とのかかわりを中心にお話しする。疫病の流行が三輪山の神の祟りであることを知った崇神天皇は、夢の告げを受ける。三輪山の神の四世の孫オホタタネコに三輪山の神を祭らせることで、祟りは鎮まる。オホタタネコが三輪山の神の子孫とされるその由来が、三輪山神話になる。神を祭るとは、どのような意味をもつ行為であったのか、神とはどのような存在であったのかについても考えていく。

 ※第八回~第一五回は後期講座となります。


【講座紹介動画】



●万葉集講座 講師

※多田一臣 (国文学者・東京大学名誉教授)
東京大学大学院修了。博士(文学)。
千葉大学助教授、東京大学教授、放送大学客員教授、二松学舎大学特別招聘教授等を歴任。
日本古代文学、日本古代文化論専攻。
著書に、『日本霊異記』(全3冊、ちくま学芸文庫)、『万葉集全解』(全7冊、筑摩書房)、『古代文学の世界像』(岩波書店)、『柿本人麻呂』(人物叢書、吉川弘文館)、『古事記私解ⅠⅡ』(花鳥社)、『万葉樵話』(筑摩書房)などがある。古代の人びとの背後にある世界像の追求と表現史の構築とを目指す。

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